旦那様は高校教師
「先生?本当に私なんかと結婚して良いの?」
「其れは俺のセリフ」
先生の顔が、真剣な顔から柔らかい顔へと変化する。
「ほたるはやっと16才になって、此れから色々な可能性や未来が待っている…」
話をしながら、先生は私の手を優しく握る。
「俺と結婚する事で、其の可能性や未来を失うかもしれない…」
とっても切なそうな目をした先生。
私の未来や可能性…先生はそんな事まで考え、悩みながらもプロポーズしてくれたんだね。
「ほたるが今のままでも良いのなら、俺は今まで通り遠くからお前を見守るよ」
先生が少し淋しそうな顔をする。
自惚れちゃいけないけど、其れが先生の正直な気持ちに思えた。