旦那様は高校教師


お寿司を食べ終わると、先生が家まで送ってくれた。



手を繋ぎ、ゆっくりゆっくり家を目指す。



次郎が止まると私達も足を止め、次郎が歩くと私達も歩く。



寄り道が大好きな次郎に感謝だね♪



「あっ!車…」



先生の声で反射的に私の体は隅へ動く。



キャッ!!足元に溝が…。



「そっちは危ない!」



転びそうになった私の腕を、先生が強く引っ張る。



「先生、有り難う…」



其れから先生は何も言わず、私の肩を抱いて歩いた。



車が来る度に然り気無く私を庇い、エスコートしてくれる。



其れがまた、私をキュンとさせた。



先生は目には見えない大切なものを1つ1つ教えてくれる。



やっぱり先生は星の王子様だね♪





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