旦那様は高校教師


暫くして4時限目終了を告げるチャイムが鳴る。



「南条さん、気分はどうですか?」



保健の先生は戻って来ると、穏やかな口調で話し掛けて来た。



「はい、大丈夫です」



「良かった。星野先生も凄く心配して、空き時間の間ずっと貴方の傍に居たのよ?」



空き時間の間ずっと…!?



其れじゃぁ…あの夢は現実!?



先生がおでこにしたキスの感触も、確か夢見心地の時にも感じた。



だから覚えがあったんだ!!



「夜更かしするのも良いけど、自分の体も大事にしなきゃね」



「はい…」



さすが保健の先生。



私の寝不足を見抜いてる。



でも、夜中に遊んだりしてたんじゃないですよ?



考え事してたら眠れなくて、気が付いたら朝になってたんです。



けど、今日からはちゃんと眠れそうです。





< 133 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop