旦那様は高校教師
「ほたる?居る?」
祐奈と詩織が、保健室へ入って来る。
「あっ…まだ此処に居ます…」
私は小さく右手を挙げ返事をした。
此処へ来た事情が事情だけに、堂々と返事が出来ない。
「もう大丈夫?」
2人共、私の所へ駆け寄ると繁々と顔を見る。
数時間、ほぼ爆睡してたから元気回復したよ。
「心配掛けてごめんね…」
私はペコペコ頭を下げて謝った。
「良かった♪」
祐奈も詩織も満面の笑みを向けてくれる。
もう心配掛けないようにするから、今日だけは許してね。
「今から昼食だよ?教室に戻ろう」
「うん」
詩織に手を引っ張られるように、私は保健室を後にした。