旦那様は高校教師
もうダメ!!
後ろへ転んじゃう!!
私は強く目を瞑った。
あ…アレ?
私…転んでない…?
「大丈夫か!?」
耳元で心ちゃんの声がする。
えっ!?
良く見ると、私は心ちゃんの腕の中に包まれていた。
どうやら転ぶ寸前の所で、心ちゃんが私を捕まえてくれてたみたい。
「心ちゃん、有り難う」
「ほたるが転ばなくて良かった」
心ちゃんは安堵の笑みを浮かべると、人前であるにも関わらず私を自分の方へ引き寄せる。
其れから頬っぺたをくっ付けて心ちゃんは囁いた。