旦那様は高校教師
私は辺りを気にしながら別館へ向かった。
「ほたるちゃん、こっちこっち」
別館の社員入り口の前で、お母さんが手招きをしていた。
「私に付いて来て♪」
ツカツカ廊下を進むお母さんの後を、私はトコトコ付いて歩いく。
結婚式場だと聞いてるけど、凄く静か。
今は足音しか聞こえない。
きっと結婚式が行われる時は、もっと賑やかなんだろうね。
「さぁ入って」
お母さんはドアの前に立つと、静かに開け放つ。
すると私の目にウェディングドレスが飛び込んで来た。
此処は衣装部屋!?
キョロキョロ辺りを見ながら、一歩一歩進む。
「ごめんなさいね、散らかってて…此処は仕事部屋なの」
お母さんはテーブルの上の物を、少し隅の方へ移動させる。
そして奥の棚から何かを取り出し、台の上に広げた。