旦那様は高校教師


「うわ~ほたるちゃん可愛い。似合ってるよ浴衣姿」



岡本さんはニコニコしながら、上から下へ下から上へ私を見る。



すると心ちゃんはスッと私の前に立ち、岡本さんから私を隠した。



「さぁ!揃った事だし祭へ行くとするか!?」



「はい」



村瀬さんは席を立ち、ドアの方へ歩み寄る。



「保っちゃん、早く出て出て」



「えっ?あっ俺…」



岡本さんは何か言いたそうにしていたけど、村瀬さんが強引に連れ出す。



私も倉庫を出ようと閉まりそうになるドアに手を掛けた。



グィッ!



えっ!?



突然、強い力で引っ張られ私は少しバランスを崩してしまった。



あっ!転んじゃう!!



反射的に目を瞑ると、フワァッとした感覚に包まれ、唇に熱いモノが走る。





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