旦那様は高校教師


「し…心ちゃん!?」



「…ヤキモチ隠し…」



ボソッと呟いた心ちゃんは私の手荷物をスッと持ち、倉庫のドアを開けた。



「歩いて行くには少し遠いし、近くまで車で行こうか?」



まだ脳内処理が済んでない私の手を引き、心ちゃんは歩き出す。



「ほたるちゃん、何かボンヤリしてない?」



急に岡本さんが視界へ飛び込んで来る。



!?ハッ!!



「スミマセン…。お祭りの事を考えていたら、意識が二次元に飛んでました…。ヘヘッ」



笑って誤魔化すと岡本さんも村瀬さんも笑い出した。



わ…笑われちゃった。



恥ずかしい。



隣を歩く心ちゃんに目をやると、笑うに笑えないといった顔をしてる。



あ゙穴があったら入りたい……。





< 327 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop