旦那様は高校教師


「良し!一緒にしよう!!」



俺はほたると並んで座り、水面をジッと見つめたまま、亀が浮上するのを待った。



すると、思わず顔が緩んでしまいそうな可愛い声が隣から聞こえ出す。



「どの子が良いかなぁ♪誰かうちに来てくれない?」



ほ…ほたる!?



そんな可愛い事するなよ…。



亀に集中できないじゃん…。



俺は無邪気なほたるにドキドキしながら、亀に視線を戻した。



「やったぁ♪一匹すくえたぁ♪」



俺に向けられたほたるの歓声と満面の笑みに、俺も笑顔で答える。



「俺も頑張るぞ!!」



「うん!心ちゃん頑張って!!」



隣でほたるがエールを送ってくれる。



良し!!絶対に、其れに答えるぞ!!





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