旦那様は高校教師
『ごめんな…』
チラリと目が合うと、心ちゃんは口パクでそう言った。
心ちゃんは、皆の先生だから、私だけが独り占めしちゃいけない。
学校ではこう言う事があるって、ちゃんと分かってる。
だから心配しないで?
私は飛びっきりの笑顔で伝えた。
でも本当は、心穏やかではいられない。
だけど大丈夫。
心ちゃんが私の事を信じてくれるように、私も心ちゃんの事を信じているから。
「おはよー」
教室に入ると、祐奈と詩織は既に登校していた。
「詩織…今日は栗山君と一緒じゃないの?」
登校日、廊下で楽しそうに話していた詩織の姿が脳裏に浮かぶ。
「一緒に帰る約束してるから良いの。純も大事だけど、友達の方がもっと大事だもん♪」
詩織は私と祐奈の肩に手を回す。
「詩織、良い事言うね♪」
「そんな事ないよぉ」
祐奈の言葉に、詩織はチョット照れ臭そうに笑った。