旦那様は高校教師


「先生も食べてくれないと、2人では食べ切れないよ?」



私は一番量の多いお好み焼きを心ちゃんに渡し、たこ焼きは私と祐奈で半分個。



そしてクレープは祐奈、かき氷は私が食べる事になった。



夏に食べるかき氷は火照る体を冷ましてくれるから、完食出来る。



でも11月に食べるかき氷は、正直言って体が冷えて寒い。



残さないように、頑張って手と口を動かすけど、中々減らない。



「う゛体が冷える」



思わず本音が口走る。



「大丈夫か!?少し震えてない?」



心ちゃんは私の肩に手を回し、強く引き寄せる。



し…心ちゃん!?



祐奈が見てるよ!?



学校だって事、忘れてない!?



心ちゃんは肩に回した手を腕の方へずらし、上下に擦って暖めようとしてくれる。



其れから心ちゃんの顔がゆっくり近付いて…。



「ほたる、愛してるよ」



耳元で囁き、耳をペロッと舐めた。





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