旦那様は高校教師
やっと見付けた愛しい天使。
捕まえた此の手を、もう離したりはしない。
取り敢えず今は、誤解を解くのが先決だ!
「ほたる…雪子の子供の事だけど…。誤解だから…」
並んでベンチに座り、俺は雪子と話した内容を伝えた。
「ほたる、不安にさせて悪かった…。もうこんな思いはさせない。だから帰ろう…」
ほたるの顔を覗き込むと、目に涙をイッパイ溜めていた。
其れを隠す様にほたるは背を向ける。
「心ちゃんの…子供じゃ…なかったんだ…」
小さな声で、ほたるが呟いた。
「そうだよ…。もう雪子の事で悩まなくて良いんだよ?」
ほたるの肩にそっと手を置き、俺の方へ向かせようと少し力を込める。
だがほたるは、僅かに抵抗を見せ振り向かない。
其の時、俺の中で何かが引っ掛かった。