旦那様は高校教師
「心ちゃん…いっぱい迷惑と心配を掛けてごめんなさい」
車に乗るなり、ほたるは小さくなって謝る。
夏休みの時点で、俺がきちんと雪子の事を話していれば、こんな事にはならなかったんだ。
「俺の方こそ、ごめんな」
「ううん、悪いのは私なんだから…」
落ち込み顔で、ほたるは俯く。
誤解は解けたものの、お互い謝ってばかりの様な気がする。
其れに何処と無く、お互い気を遣ってぎこちない感じだ。
「ほたる、キスしても良い?」
仲直りと言えば大袈裟になるかも知れないが、キスをすればお互いの心が通じ合う。
今の微妙な空気を変えるには、此れが効果的だ。
「うん…。私も…心ちゃんとキスしたい…」
頬を真っ赤に染めたほたるの方に身を乗り出し、唇にキスをする。
初めは軽く…其れから次第に熱さが増す。
舌を絡め合いながらほたるを抱き締めると、ほたるも抱き締め返してくる。
此の温もりと鼓動が、俺に安心と安らぎをもたらす。
俺…ほたるが居ないと生きて行けない…。
なくてはならない不可欠な存在なのだと改めて実感した。