旦那様は高校教師
「ほたるちゃん…風邪…引いたりしなかった?」
えっ!?風邪?
呟く様に発した永田君の声は、学校で話す時とは何だか違う。
やっぱり、話って言うのは私と心ちゃんの事なのかな?
ドキドキしながら頭を上げると、其処には切なそうな顔の永田君が居た。
「クリスマスの日…雪が降って凄く寒かったから、ずっと心配してたんだ」
ほんの少し俯き加減だった永田君の顔が上を向き、私の視線と重なる。
ど…どうしよう!?
目が合っちゃった!!
私は目の前の烏龍茶を口へ運び、視線を外した。
「だ…大丈夫だったよ?風邪引かなかった!!し…心配してくれて有り難う…」
焦りと嘘を付く後ろめたさからか、言葉が吃る。
あの日…心ちゃんと帰る途中、熱が出て病院に運ばれたんだよね…。
でも其れを言うと、永田君はきっと気にすると思う。
だから本当の事は言えなかった。