旦那様は高校教師
『心矢目線』



昨夜、ほたるは真っ赤な顔をして俺の我が儘を全部聞いてくれた。



悪い事をしたかなぁと反省しつつ、あの可愛い顔が忘れられない。



今度は俺が、ほたるの我が儘を聞いてやろう。



「心ちゃ~ん、そろそろ出ないと遅刻するよ?」



キッチンからほたるの声がする。



「もうそんな時間!?」



実は今、俺は昨夜の事を考えながら鏡の前に立って悩んでいた。



と言うのも、プレゼントで貰った2本のネクタイのどっちを絞めるか、決めかねていたのだ。



両方したいけど、流石に其れは無理。



どうしたものか…。



「心ちゃ~ん?何してるの?」



不思議そうな顔をして、ほたるがヒョッコリ顔を見せる。



おぉ、ナイスタイミング!



「ほたる、どっちが良いと思う?」



俺は2本のネクタイをほたるに見せ、胸に交互に当てた。





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