旦那様は高校教師


「良し!!栗山·永田、俺の後ろから付いて来て」



「「はい!」」



心ちゃんの車に全員乗れない為、其々別れて行く事になった。



お好み焼き屋に着くと、心ちゃんは駐車場に皆を集める。



「皆にお願いがあるんだけど…。店内に入ったら、俺の事を『先生』って呼ばない様にしてくれるかな?」



「良いけど、どうして?」



詩織の言葉と同時に、皆の視線が心ちゃんへと向けられる。



「俺達が教師と生徒ってバレない為…。いつ何処でバレるか、分からないからさ…」



「先生は心配性だね。バレない呼び方するから安心して!」



ふんわりと祐奈が笑い掛ける。



「皆ごめんね…。私達の事で迷惑掛けちゃって…」



「誰も迷惑だなんて思ってないよ?俺達は今、生徒じゃなく友達だから!そうだろ?先生!!」



永田君が心ちゃんの肩に手を回す。



「おぅ!永田の言う通りだ!!」



心ちゃんも同じ様に永田君の肩に手を回す。



永田君とは色々あったけど、いつの間にか2人共本当の友達みたいに仲良くなってる。



女には分からない、男同士の何かがあるのかな?





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