旦那様は高校教師
「お兄ちゃん、今日は有り難う♪」
詩織が甘える様に心ちゃんの腕に絡み付く。
う゛っ……相手は友達だけど妬けちゃう。
でも詩織に悪気は無い。
我慢我慢。
「詩織、絡む相手が違うだろ?」
ちょっぴり不機嫌な顔で、栗山君が詩織を引き寄せる。
「テヘッ、調子に乗り過ぎちゃった♪」
詩織はおどけた後、栗山君に腕を絡ませる。
ヤキモチを妬いたのは、私だけじゃなかったんだね。
栗山君も同じだったんだ…。
私は会計を済ませた心ちゃんの腕に、自分の腕を絡ませた。
「皆、帰りは気を付けるんだぞ!栗山·永田、加賀と西野を頼むな!!」
「「はい!!」」
私達は2台のバイクを見送ってから、家路に着いた。