旦那様は高校教師
良い奥さんかぁ~。
全く其の通りだ。
ほたるは世界一可愛くて、素敵な奥さんだよ。
俺も『良い旦那さん』って言われる様な男に成長しよう。
其の後、英語·数学·物理の先生達にもチョコのお返しを渡した。
「優しい奥様ですね」
「素敵な方なんでしょうね」
クッキーを渡した人達からそう言われ、気分はハイテンション。
俺は嬉しくて、ほたるに報告メールを送った。
『先生達、ほたるの手作りクッキーを喜んでくれたよ。皆、良い奥さんって誉めてたぞ! 心矢』
『良い奥さんだなんて恥ずかしぃ。でも喜んで貰えて嬉しい♪ ほたる』
ほたるの奴、メールの返事を打ちながら、きっと赤い顔して照れてるんだろうなぁ。
緩みそうになる頬を必死で我慢し、俺は朝のホームルームへ向かった。
休み時間はクッキーをつまみ食いし、食後にはデザートの焼きプリンを食べる。
たった其れだけの事で1日が凄く幸せで、俺はずっと夢の中に居る様な気持ちだった。
心矢目線 END