同居ゲーム
だから誰かが座れないとかはないんだけど…。



央の言う通り、ちょっと横を向かないと見にくいんだよね。



「うるさい。
そんなに由宇希の隣がいいのぉ?」



美喜さんは強制的に央を引きずり降ろした。



「うわーん。」



叫びながら、横のソファーに這っていった。



あ〜…。



可哀相な…。



でも、何だかんだ央も怒ってないし、いっか。



というわけで、あたしは美喜さんと並んでテレビを見た。



相変わらず、画面の中ではベタなことが繰り広げられている。



「ねぇ。」


「はい?」


「あたしがこんな恋愛したら笑う?」


「いいえー。
現実にあったらビックリして笑うかもしれないけど、おかしいとかで笑わないと思います。」



と、隣から央が口を挟んだ。



「由宇希、結局笑うんだな。」


「うん、あたしも思った。
あんた結局笑うんじゃん。」



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