E t e r n a I  L o v e  〜叶わない愛〜
彼は、相変わらずオドオドしていた。


『そうなの、ごめんなさい。
 急に走りだしてしまって…
 ケガしなかった…?』


「平気だよ。ちょっとビックリしたケド…
 キミの犬可愛いね。」


そう言いながら、エヴァーの頭を撫でた。


エヴァーはすっかり彼になついて、彼の膝の上でくつろいでいる。


そんな様子を見て、思わず笑ってしまった。


『あなたって、本当に動物に好かれやすいのね。
 エヴァー も、あなたが気に入ったみたい。』


「…そうかな?」

彼は少し照れながら言った。


『あなたが最近来ないカラ、お店の子犬達も淋しがっているのよ?』


私が言うと、彼の表情が少し曇った。
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