E t e r n a I  L o v e  〜叶わない愛〜
公園に入ると誰かがベンチに座っていた。


夜はいつも誰も居ないのに。


私は、エヴァーとベンチの前を通り過ぎようとした時、エヴァーが突然、ベンチに向かって走りだした。


『わぁっ!ちょ…ちょっと!エヴァー!!』


私はおもわず、リードを離してしまった。


エヴァーは勢い良く、ベンチに座っている人に飛び付いた。


「うわぁっ!ビックリしたぁ。」


『ごめんなさいっ!大丈夫ですか?』


駆け寄り見てみると、あの彼だった。


『あっ!!あの時のっ…』

私は驚きのあまり、ついつい大声を出してしまった。
彼は、またビクッ!と体を震わせて、こっちを見た。

「…あ、ペットショップの店員さんだよね。
 この子、…キミの犬?」
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