SEASON
プロローグ
自ら作り出すものがこんなになるなんて知らなかった。

ここにいる自分を予想していなかった。

今でもまだ驚いてる。

自分の音が他の音と重なり合って想像する以上のものを作りだせるなんて知らなかった。

体に響く重低音のベース。

寸分の狂いもなく激しいビートを刻むドラム。

透き通るような声で人々を魅了するボーカル。

指先で様々な感情を奏でるギター。

すべてが合わさってやっと一つのメロディーが出来上がる。

体の一部となって体の中を駆けずり回る。

一つでもかけてしまったらそれはもう音として存在してないのと同じ。

そんな世界を見せてくれた貴方にとても感謝しています。
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