SEASON
老けてるも大人っぽいのも同じなんだよカジさん。
「スキルもなかなかだったし、よく拾ってきたなぁ!陽生!」
後半は陽生に向けられた。
「俺も歌ってみてびっくりだよ。あまり弾けなかったら俺がフォローしないとなぁ…とか思ってたけどその心配は全然いらなかったし」
自分のことのように話す陽生をあたしは咎めることはしなかった。
実際はどうかわかんないけど陽生がそう思ってるならそれでいいんじゃない?
その時控え室の扉が勢いよい開いた。
驚いて振り返ると今まさに金髪の男の人2人が入って来るところだった。
「SEASONのみんな、再結成おめでと。これ、土産」
と一人が有名な出前のピザをテーブルの上に置いた。
「ジンにアラタじゃんか。どうした?」
「お祝いに来たんだよ。初めまして、捺未?」
金髪の人――――川崎迅さんと森岡新さん。
JINって言うバンドを他の2人、合わせて4人でやってるらしい。
今日はあたしが新しく加わるって言うから2人だけ見に来たって話し。
川崎迅――――ジンさんはテーブルの缶チューハイをひとつ手に取りプシュッ、と開ける。
「捺未、な。なかなかいいセンスしてたよな。高校でもやってるのか?」
「スキルもなかなかだったし、よく拾ってきたなぁ!陽生!」
後半は陽生に向けられた。
「俺も歌ってみてびっくりだよ。あまり弾けなかったら俺がフォローしないとなぁ…とか思ってたけどその心配は全然いらなかったし」
自分のことのように話す陽生をあたしは咎めることはしなかった。
実際はどうかわかんないけど陽生がそう思ってるならそれでいいんじゃない?
その時控え室の扉が勢いよい開いた。
驚いて振り返ると今まさに金髪の男の人2人が入って来るところだった。
「SEASONのみんな、再結成おめでと。これ、土産」
と一人が有名な出前のピザをテーブルの上に置いた。
「ジンにアラタじゃんか。どうした?」
「お祝いに来たんだよ。初めまして、捺未?」
金髪の人――――川崎迅さんと森岡新さん。
JINって言うバンドを他の2人、合わせて4人でやってるらしい。
今日はあたしが新しく加わるって言うから2人だけ見に来たって話し。
川崎迅――――ジンさんはテーブルの缶チューハイをひとつ手に取りプシュッ、と開ける。
「捺未、な。なかなかいいセンスしてたよな。高校でもやってるのか?」