SEASON
「高校にはないと思います」
初対面だし年上だし、敬語になるのは自然なことだよね?
自然で当然なことなのにジンさんはムスッ、と顔をしかめる。
そんな行動を取るジンさんが子供みたいに可愛く見えたなんて口が裂けても言える訳がなくて、代わりに顔をしかめる理由を聞いた。
癪に触ることは言ってないはずなんだけど…。
「…敬語」
と一言。
それだけじゃわかんないから!
「なんで俺だけ敬語?陽生はタメなのにさ」
「いや、あの、やっぱり初対面ですし、明らかにあたしより年上ですから敬語を使うのは自然のことなのでは…」
と言うとさらにムスッ、とするジンさん。
あなた本当に陽生たちと年近いんですかー!
「あ、こいつ俺らとおないだから」
あたしの心の叫びを聞き取ったかのようなタイミングで風幸が横から口を挟む。
「ここに来たら年とか関係ねーし」
「は、はぁ」
頷くことしかできないあたし。
それでも今もなおジンさんは不機嫌そう。
「敬語じゃなくてタメでいいから」
「え、でも…」
「敬語禁止」
「えっ…」
本当に大学生なの…?
初対面だし年上だし、敬語になるのは自然なことだよね?
自然で当然なことなのにジンさんはムスッ、と顔をしかめる。
そんな行動を取るジンさんが子供みたいに可愛く見えたなんて口が裂けても言える訳がなくて、代わりに顔をしかめる理由を聞いた。
癪に触ることは言ってないはずなんだけど…。
「…敬語」
と一言。
それだけじゃわかんないから!
「なんで俺だけ敬語?陽生はタメなのにさ」
「いや、あの、やっぱり初対面ですし、明らかにあたしより年上ですから敬語を使うのは自然のことなのでは…」
と言うとさらにムスッ、とするジンさん。
あなた本当に陽生たちと年近いんですかー!
「あ、こいつ俺らとおないだから」
あたしの心の叫びを聞き取ったかのようなタイミングで風幸が横から口を挟む。
「ここに来たら年とか関係ねーし」
「は、はぁ」
頷くことしかできないあたし。
それでも今もなおジンさんは不機嫌そう。
「敬語じゃなくてタメでいいから」
「え、でも…」
「敬語禁止」
「えっ…」
本当に大学生なの…?