SEASON
身長的にあたしは千明、風幸には陽生が着いた。

って言ってもあたしは160満たなくて千明はこの中で小さいって言っても175くらいはあり、その差は15センチ弱。

もっと身長欲しかったなぁって今更言ってももう伸びないんだけどね。

あーあ、ちびって悲しい。

「捺未、かるーくつくだけやさかい自由に動いてええで」

耳打ちする千明の言葉にあたしはムッとした。

あきらかこれは舐められてる。

身長差は大きいし、身体能力の差もあるだろうけど、あたしは千明が思ってるほど使えなくはない…はず。

女ってだけで弱くみないでほしいな。

「んじゃ、よーいどん」

ディフェンスの陽生から風幸にボールが渡り、ミニゲームが始まった。

風幸とアイコンタクトで一度ゴール下まで切れたけど千明が邪魔でパスコースがなかった。

出来ないと判断した瞬間風幸は陽生と1対1を始め、陽生の脇を抜けたと思ったら千明がヘルプに行って風幸を潰そうとする。

けど、それを見計らったように風幸はちょっと離れたところにフリーでいたあたしにバックパスして、あたしはそのままワンハンドでシュートを打った。

リングに吸い込まれるように飛び、網を揺らしてボールはフロアに跳ねた。
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