恋してキューピッド!
「香月、お客さん来てるけど。」


「え~?」



クラスの男子に声をかけられ顔をあげる。



「どわっ!ははははは遥先輩っ!!」



前のドアからヒョコッと顔を出したのは遥先輩。


遥先輩を見つけたクラスの女子が黄色い声をあげて騒ぎ始めた。





あわわわわわ……





「ヨカッタじゃん美羽!行ってらっしゃい!」

「へっ!?あっ…あぁ…」


慌てて立ち上がった瞬間、身体がフラフラとよろける。


ヤバい…

最高にダサい、

今のあたしダサいっ!


ヨロヨロとしながらもなんとか前のドアに辿り着いた。



「おはよう☆」


「おはよーございますっ!」


「なんか…このクラスやけに騒がしいね。」



アナタのせいですっ!





「ど、どーしたんですか?」


「…今、時間ある?」

「はい!」

「ちょっと話したいことがあるんだけど、いい?」


そう言って先輩は廊下を指差した。


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