恋してキューピッド!
え!?

あっあっ…


「あたあたあたしを見に!?」

「なに動揺してんの。」

「だだって!しますよ!動揺しちゃいますよ!」

「あははっ。ホントからかいがいがあるねぇ、キミは。冗談だよ☆」

「じょ、冗談…ですか…」



それはそれでなんだかショックなような…



「半分ホントだけど。」


!?


やっばー
目が泳ぐ~!


あたし完全に踊らされてないっ!?




「着いたよ。」


尋常じゃないくらいまばたきをしているあたしをよそに先輩はマイペースにクラス表示を指差して言った。

確かに“2年2組”


階数間違えるなんてホントだっせ~あたし。



「僕もちょっと教室入ってみようかなぁ♪」


「ちょ!なに言ってんですか!ダメです!」


先輩が教室に入ったら女子が大変なことになりそうだからやめてくださいっ。



「いーじゃん。なんでダメなのさー。」


先輩は子どもみたいにほっぺたをプクッと膨らませた。


か、かわいい!


ケド…



「ダメなもんはダメです!それにほらっ!もうホームルームの時間だし!もしかしたら先輩のクラス先生来てるかもしれないですよ!早く行かないと!」


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