恋してキューピッド!
「はいはいー行きますよー嫌われモノは自分のクラスに帰りますよ~。」


「先輩…もしや、すねてます?」


「だって美羽が冷たいんだもん。」


「冷たくないですからっ!」


「あ、そう☆それならヨカッタ。じゃあまたね、ばいばーい♪」



そう言うと先輩はあたしの頭をナデナデして帰っていった。





………………………







いや!
いやいやいやいや!
なに今のなに!
なに!?
あっぶねー!
今一瞬心臓止まった!リアルに絶対止まった!

ホント王子様じゃん!


遥先輩はこっちが照れちゃうようなことをサラリとやってのける。


まるで外国人。


先輩にとってはなんでもないこともあたしにとっては心臓止まる!くらいの大事だったりする。


からかいがいがあるあたしはいつも標的にされるんだよな…


人の気も知らないで~…


こんなとこを熱狂的な遥先輩ファンに見られたら…





確実に殺される!



今さらながらあたりをキョロキョロと見渡す。



「ヨカッタ…誰もいない………てゆーか!ホームルーム!」


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