シークレットラブ



そのまま起きそうもない流依にキスをする。




「ンっ!?…ふっ……」




深いキスに閉じていた目を開けて、俺を押して退けようとする。




すぐに離れると、一瞬驚いたような顔になる。




「ほら、早くドレスに着替えて来いよ。あと一時間もねぇ。」




「あっ!!ほんとだっ、急がなきゃ!!」




ドタバタと部屋を出て行き、何十分かすると、「壱也ー早くしないと遅れるよ!」なんて言ってきた。




お前が起きなかったんだろ…と突っ込みたくなとたけど、あえて言わなかった。



────────────


「うわっ、凄い!!」




あれからなんとか予定通りにホテルを出ることができて、今はパーティー会場の目の前にいる。




何をみても、嬉しそうにはしゃぐ流依はヤバいくらいに可愛い。




と言うか、大人っぽいドレスを来ているせいか、外見大人、中身子供的な感じだ。




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