シークレットラブ
*流依視点*



「別に凄かねぇだろ。ここよりでけぇ会場、何個も手元にある。」




「……へ!?!?」




うわっ、この人さらっと凄いこと言ったよ…




「ほら、早く。」




そう言って差し出された壱也の手をギュッとにぎって歩き出した。




でも、会場に入ってから壱也は色んな人に取り囲まれて、私といる時間なんてなかった。




なんか…私ひとりだけ仲間はずれみたい…




はぁ、っとため息をつくと、会場の外にある庭に向かった。




「うわぁ…キレー…」




大きな噴水の水はキラキラ光っていて、周りはライトアップされていた。




近くのベンチに座り、しばらく眺める。




「隣…、いいかな?」




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