シークレットラブ



気持ちいいくらいに晴れ晴れとした昼下がり。壱也は社長秘書ということもあり、毎日忙しく、会社で仕事をしていた。




そして、なぜか私も秘書室の黒いソファーに座っていた。




……私、家にいたほうが良かったんじゃないのかな…



そう思いながら、出してもらった甘いコーヒーを一口飲む。




…メールだ……




マナーモードにしてあった携帯が震えだす。




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─涼子さん─


流依ちゃん、ちょっとお話したいことがあるんだけど、今から時間大丈夫かしら?



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涼子さんからだ…お話?…何だろう…、でも壱也仕事で忙しいし、いい…よね?




「いいですよ…っと」




ポチポチと押しなれたボタンを打つ。




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