シークレットラブ



「あの、涼子さん……オーナーさんいますか?」




お店の中に入ると、やっぱりお客さんはたくさんいて、案内をしにきた男のウェイトレスさんにたずねた。



なぜか私を見て赤くなったウェイトレスさんはハッと我に帰ったように少々お待ち下さいと言って、カウンターの奥に消えて行った。



「流依ちゃん!こっちよ!」




少しするとカウンターの奥から涼子さんが出てきて、手招きされるがままに涼子さんの所へ行った。




「こんにちは涼子さん。あの、お話って…?」




「そうそう!!流依ちゃんが初めてここで歌った後、お客様が、あの女の子はうたわないんですかって評判がすごく良くてね?できればここで歌ってくれないかしら…バイト代もちゃんと出すわ。」




……バイト、か……もちろん歌うのは好きだし、できればやりたいけど………




「ありがとうございます…私はバイトしてみたいですけど…壱也がなんて言うか…」




苦笑いを見せると、涼子さんはうーんと考え始めた。



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