シークレットラブ



………?




私?と人差し指を自分に向けると男は「君しかいないでしょー」とケラケラ笑った。




「ね、ひとりなんでしょ?俺らと楽しいことしない?」




「結構です、用事ありますから」




男達の横を通り過ぎようとすると、強い力で腕を掴まれた。




「俺の家さー秋山コンポレーションに恨みあるんだよね〜」




は………?




「あの、言ってることがわかりませんけど?」




そもそもなんでこの男が私を知ってるの?




「君、少し前に、サン・ルーズで秋山壱也と歩いていたでしょ?」




サン・ルーズ…ってあのお店…?




私が言う前にまたその男は口を開いた。




「あの男が女をつれて歩いてるの初めて見たから、かなり覚えてるんだよね
しかも可愛い子」




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