シークレットラブ
最終章

ある日の訪問者。

*壱也視点*



流依が眠ってから数時間。俺は隣の書斎で仕事をしていた。




『コンコンッ』




「はい?」




ドアのノックの音に返事をすると、ゆっくりとドアが開いて、流依が入って来た。




「壱也…?」




「流依?お前、具合は…?」




「大丈夫…!!あ、でね…聞きたいこと…あるの…」




そう言った流依の表情は一気に曇り、すぐに英のことなんだとわかった。




「……私を襲った…人って…」




流依が最後まで言う前に、鷹啓の声が入った。




「澤田英、だよ。」




流依は驚いたように後ろを振り返った。




突然の鷹啓の出現に今では男性不振の流依はおびえたように2、3歩後ろへさがる。




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