シークレットラブ
愛してる、あなたを。
──数時間後──
凉子さんが帰った後、壱也はベッドに座り、私も隣に腰をおろした。
「母さんさ、お前にずっと会いたがってだんだよ」
「私に?」
「ん。俺が流依と初めて会った日の何日か前に身体が弱くて入院して、俺に好きなやつができたって聞いた日、めちゃくちゃよろこんで。」
す…好きな…やつ…って…
「お前だよ、流依。」
言われた瞬間、身体全身が熱くなっていくのがわかった。
「……ゆでダコみてぇ…」
真っ赤になる私を見て、クスクス笑う。
「う、うっさいっ……もう…」
照れ隠しにぺしぺしと壱也の肩を叩く。
「痛くねー」
なんて言って笑う。
そんな時折みせる子供っぽい笑顔にドキドキする。
私は、壱也が好きなんだって…、改めて実感する。