私の中の眠れるワタシ

「終わりましたよ。」

美容師に、声をかけられた。

ずっとぼんやり、鏡を見つめる私が、うす気味悪かったのだろう。

私が後ろ髪を確認すると、そそくさとレジへ向かった。


せっかく頑張って伸ばしてきたのに。

目の前にいるワタシは、男みたいな頭になって、無表情で座っていた。





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