私の中の眠れるワタシ

「うんうん、あるよね、そういう事。」

わかろうと、努力してくれている。

「それで、セツナさんに協力してもらいたくて。
私、まだ告白したいとかまでは思わないんです。」

「はあ、私にできる事なんて、あるだろうか。」

セツナさんは、深刻そうにそう言った。

「谷田さんの事、わかってから告白は考えたいので、誰が好きなのか、彼女はいるのか、知ってる事教えてもらえませんか？」

「ごめん、蜜……。今はなんにも知らないんだぁ。パートナーってだけで、私生活は踏み込まない事にしてるから、お互い……。」


−−なんだ。ということは、谷田さんも、セツナさんの事は知らないのか。

そちらにがっかりした。

「セツナさんが、私だったらどうしますか？」

「うーん、えっと。そうだねぇ。」

考えあぐねている。

「蜜だったら……。うん、やっぱり告白してみるよ、きっと。」

「ちなみに、セツナさんは誰かに最近、告白しましたか？」

「いや、それはナイけど……」

困惑しどおしだった。