私の中の眠れるワタシ

私は、仕方なく谷田さんとお茶をする約束をした。

普段あまり話しかけてこない私からの、突然の誘いに、かなり驚いていたが、

「相談があって……。」

と話したら、二つ返事で日時と場所を決めた。

まいったな。何を話そう。

どうでもよかったので、会ってから考える事にする。

練習のない日に、あまり学生の来ない喫茶店で会った。

雰囲気が良くて、カップルだらけ。私はなんとなく居づらく、早く話を切り上げる方針で行く事にする。

「それで、蜜、なにかあったか?」

部室ではないこの場所で会うことに、谷田さんは妙にソワソワしていた。

「あ、はい。
……なんていうか。率直に聞きますけど、谷田さんって彼女いるんですか?」

突然の質問に、予想通りの反応を見せる。



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