私の中の眠れるワタシ
「ハハ、ハハハハ。
急だね……。彼女か。いたら何?」
「まあ、いてもいなくてもいいんですけど、聞いてみたいなって。」
なんかあまりかわいらしくない事を言ったが、本音だった。
「あ、そう。言わなくちゃダメかな。」
まあ、そうだろう。私なら言わないな。
「教えてくれるとありがたいです。」
しばらく考えていたが、この様子で彼女がいるのはミエミエだった。
「じゃあさ、少し酒入ってからにしようよ。シラフで話すのも、なんかテレるしさ……」
そりゃそうだな。仕方ない。
「じゃ、行きますか。」
二人で飲みに行く。
お酒が入ると、谷田さんはいつも陽気になったが、この日もそうだった。
彼は部活の噂話、暴露話を次々と披露し、退屈しなかった。
酔いがまわる。
夕方から会って、九時前でもう、私は結構フラフラだった。