私の中の眠れるワタシ

変化




変わりたい。
変わりたかった。

相変わらず、そう思っていた。

今のままの生活では、もうどうにもならない気がして。

アキはもう、帰りが遅くても私を責めたりしない。
……沈黙が、痛い。


うまくやってるとは、言えなかった。

アキはワタシの秘密に感づき。
ハヤオはソノママ待ち続けていて。

私はどちらをとるのか。


−−変わるためには。

そして私はふと、結論がでる。

アキといても、

『ずっと、このまま。』

と。

このままでいない為には、私の選ぶ道は、一つしかない。


−−圭太郎を連れて、ハヤオを選ぼう。



そしたら、きっと私は『新しい私』にまた出会える。

決めた。

もう迷わない。



< 389 / 433 >

この作品をシェア

pagetop