私の中の眠れるワタシ


『じゃ、もういい。』

そういって、放り投げてあったレッドの人形を手にとると。

二人の目の前で。


胴体から

手を、ヒキチギリ。

足を、ヒキチギリ。

腰と、上半身をヒキチギリ。

最後に、頭をヒキチギッタ。


そして、ばらばらになった人形は、彼らの前で。

ゴミのように私に蹴り散らかされて。


私の剣幕が余程恐ろしかったのか、またもや、訳もわからず、圭太郎は泣いた。


『あー!ウルサイ!!もう、絶対、買ってこないもん!!』

おまえさ、ガキじゃねぇんだからね?となだめようとする彼が。

ますます、疎ましく感じて。

泣きじゃくる圭太郎が、アキの方に飛び込んでいくのも。

カワイクナイ……

正直、そう、思った。




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