私の中の眠れるワタシ
この歌の中の『GIジョー人形』が圭太郎と重なったように聞こえて。

……圭太郎は、人形なんかじゃないけど。

人形のようにしてしまった罪は重い。


私達夫婦の気持ちのすれ違いという

勝手な感情のぶつかり合い。

そういうものの、最前線に立たされて、

小さな命は家族を失った。


私とアキの距離を裂く事はできても。



−−圭太郎は生身の人間だ。

人形をバラバラにしたコト以上に。

私は、あの子の人生を、両親を、バラバラにした。


それをわかっていながら。
ワタシはハヤオをとった。

ハヤオに、

『やっぱり戻る、戻りたい。子供が引き取れない条件で離婚するのは、初めの予定と違うもの』

と言う事もできたかもしれない。

ハヤオはそれを引き止めなかったかも、しれない。


でも、ハヤオはそんなわけないと信じたかった。

俺が子供よりも、かけがえのない、君を愛してあげるよって。
きっと、言ってくれる。

そうだ。
そうに、違いないんだ。


ワタシは、中断していた片付けを再開した。

リピート再生にして、六曲目にこのボサノバがかかるたび、泣きながら。

−−ソノ涙。ダレノタメ。


皮肉だった。
ハヤオからもらったCDで、こんな気持ちになるなんて。

−−運命、ウンメイ。



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