私の中の眠れるワタシ

そして、段ボール箱は全て無くなった。

彼も私と会わないよう時間をずらして片付けにきてたようで、見るたび広くなっていった。

もう、CDプレーヤーも置いてなかった。
あれは彼が、持って行ってしまったらしい。

歌が好きな圭太郎だったから……。

いやただ、妊娠中に、私が異常にカラオケに行きたくなったから、多分そうなのだという予想だけど……。

彼に、譲ろう。
むしろ、なにもいらない。
置いて行く、もしくは。
捨てて行くべき、荷物達。


私は、二人に分けられた荷物を思う。

このブラウンの『ラブソファ』は、どうなるのだろう。

アキは、持って行ってくれるのかな。



どちらのものにもなれない荷物達ばかりが、そこに取り残されていった。

そして、それは。

いつか二人が、二人で選んだ物ばかりだった。


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