君との期待値
好き+無理

小さな葉っぱの山から小さな煙が立ち上がる。



それを遠くの椅子が眺める。



大空くん、対策練るって言ってたけど……。



目の前の少年を一度ちら見しながらため息をつく。



「何だよ」



「別に」



結局赤羽くんと2人だよ。



琉花先生は職員会議。



拓真とはやっぱりあのまま。



もう最悪。



最後の部活がこれかあ。



もう一度深くため息をつく。



「お前ホントに……」



そんな私を見て何を思ったのか赤羽くんが私を見ながら言葉を発する。



しかし私の顔を見ると


「やっぱいい」


っとまたそっぽ向いてしまった。



……何?



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