君との期待値

少女は驚いたように目を見開いたが
直ぐに目を細めて私を睨んできた。



沈黙のまま、視線だけが私に鋭く突き刺さる。



わざとじゃなくても罪悪感を感じてしまう。



だって告白するとこ聞かれてたんだよ。



しかもこの子にとって私って拓真と親しい天敵だし。



一番聞かれたくない人だよね。



「それ……」



少女が私の持っている芋を指差す。



「拓真先輩のですか?」



相変わらずのキツーい視線で探るように尋ねてくる。



話を聞かれたことを尋ねてくると思っていた私は意外な質問に少しだけほっとした。



「ううん。これは琉花先……」



ゴンッ。



言いかけている途中で少女は芋を鷲掴みにして地面に叩きつけた。



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