君との期待値

私が傷ついたと思って。



朝早くから並んで?



って、そんなことあるわけないか。



開き直ろうとしてケーキを夢に返そうとした。



けど、



「お姉ちゃん学校で何かあった?」



「何で?」



「だって、なんでこんないいケーキくれるんですかって聞いたら、

『お前のねーちゃん単純だから甘いもの食べたら元気でそうだろ』

って、すごく心配そうに笑ってたから」



……涙が、出た。



「お、お姉ちゃん?!」



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