君との期待値

少年はあの日と同じ柔らかな笑みを浮かべて私の隣に座った。



「今日も、悩み事ですか?」



「……」



ずばり大正解。



大空くんには悩んだ時にしか合わないな。



不思議。



しばらく口を閉じていると、少年はふっと笑った。



「……亜姫先輩って、ほんとわかりやすいですよね。
ここに来るのは、悩んでる時だけですよね」



……当たってる。



ここに入学した時から、1人になれる場所がここしか浮かばなくて悩むといつもここに来ていた。



最近は来なかったけど、一年の頃はよくきてたんだよね。



大空くんの顔を見ると目が合った。



少年の優しい笑顔に胸がキュンとする。



全てを見透かすような瞳。



けど、優しい目をしてる。



まだ二度しか会ったことのないのに、心を許してしまう。



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