君との期待値
「俺だってふざけすぎたかなって思ってるよ」
全っ然悪かったっておもってるようにはみえないんですけどっ。
「亜姫だって悪いんだぜ。俺はお前が少しでも抵抗したら止めようと思ったのにさ。
そんな素振り見せないし」
またひまわりの種を弾いて遊びだす。
だって、体が動かなかったんだもん。
しょうがないじゃん。
「それとも」
彼の手が止まり、ニヤリと口角を上げて私をみる。
「して欲しかったとか?」
「はあっ?!」
顔が熱くなるのがわかる。
ニヤニヤ笑う赤羽くんと目があって、自分でもどうしようもないくらい体が熱い。