君との期待値

「あれ。亜姫?」



数分後、赤羽くんが教室に来た。



先輩ではなく私がいたことに驚いたようて回りをキョロキョロ見回している。



「ここに誰かいなかった?」



「いたよ」



静かに答える。



胸が高鳴って、彼の言葉がかすんできこえる。



「その人どこいった?」



私と先輩が知り合いだって、考えてもないんだね。



胸の中にある言葉はいつ言おうかとタイミングを探す。



「あのね」



怖いくらい心臓が揺れてる。



でも、伝えなきゃ。



「私はやっぱり……好きだよ」



身体が密かに震えた。



「赤羽くんのこと好き」



言葉にしただけで涙が出そうになった。



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