君との期待値

「まいったな」



ふぅ、っとため息が聞こえた。



もしかして……迷惑だったのかな。



教室までおしかけて。



私に好きって言ったのは一次の気の迷い?



あ、あり得る。



どうしよう。



泣きそう。



堪えようと目に力を入れてみたけど、涙はもうすぐそこまで来ていた。



やばい。


こんなとこで泣いたらほんとにウザイ女だよ。



「なあ……」



そんな私に赤羽くんは声をかけた。



「その言葉……信じていいんだよな?」



優しい声。



私はコクリと頷いた。



嘘なわけない。



そんなはず、ないじゃん。



< 233 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop